東京都の条例をはじめとした施策において、屋上とは人の出入りおよび利用可能な建築物の屋根部分を指し、緑化とは植栽基盤を樹木、シバ、草花などで覆うこと、とされています。つまり、屋上の緑化形態に関する規制はなく、屋上庭園と薄層の緑化用基盤に植えたセダム類やシバなどにより覆われたモノカルチャーの屋上緑化とは、行政による区別はされてきませんでした。
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そのため、コストやメンテナンスの軽減を目的とした屋上緑化、すなわち粗放管理型の薄層緑化の導入が増加しています。一方、平成15年度の東京都環境科学研究所の研究結果により、セダム類には、ヒートアイランド現象を緩和する効果が極めて少ないことが明らかになりました。これは、すべてのセダム類が、CAM型と呼ばれる光合成特性を持っており、昼間は気孔を閉じて蒸散による潜熱の消費が行えないことによります。 |
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東京都は、ヒートアイランド現象の緩和を目的とし、植物の蒸散が気温を下げる効果に着目し屋上緑化を推進してきましたが、この実験結果を受け、今後新規の緑化については、セダム類以外の植栽を行うようビル所有者や企業などに推奨していくとしています。
しかしながら、セダム類の緑化は人の立ち入りが制限され、メンテナンスが容易でない場所や風の影響を受ける高層部の緑化には適しています。また、それが美観を形成し、人に安らぎを与えることができれば、それも効果のひとつです。屋上緑化の形態については、目的・効果・費用をトータルして検討することが重要です。
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